ママノスコーンでおうち時間がちょっとだけ特別になった

 

毎秒「おいしいスイーツが食べたい」と思っている私は、暇さえあれば常にSNSで話題のスイーツを検索し、自分が思う「よさげなお店」に足を運んでいた。しかし、最近は新型コロナウイルスの影響で気軽に出歩けない日々が続いている。家に籠るのは正直そこまで苦ではないが、気軽にカフェやショップへ行くことができないのは少し辛い。スイーツは生きていく上で必要不可欠なものではないのかもしれないけれど、「日常のちょっとした楽しみ」はやっぱり大切だ。 

 

じわじわと、そんな小さな幸せを感じられなくなっていた時、簡単募集サービス「bosyuという、誰でも簡単に募集ができるサービスでママノチョコレートさんの「ママノスコーンを試食&レポしてくださる方を募集」という募集を目にした。2日間に応募があった人の中から抽選ということで、当選するかわからなかったし別に運も強い方でもないけれどと思いつつ、応募してみると見事に当選!何事もやる前から諦めてはいけないなと思った。

 

ママノチョコレートの担当の方と諸々やりとりを交わした数日後、スコーンが届いた。ワクワクしながら段ボールを開封していく。 

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スコーンは「チョコチップ」と「ショコラオランジュ」の2種類。1袋2個入りで3袋ずつ、合計12個も食べられる、なんとも豪華なセットだった。

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ここで、ママノチョコレートさんついて簡単な説明を。赤坂に本店を構えるママノチョコレートさんはオーガニックアリバカカオの専門店で、希少なアリバカカオを使ったチョコレートやスイーツを販売しているそう。エクアドルで無農薬の自然農法で育てられたアリバカカオは世界で2%しか栽培できないらしい。すごい、食べる前から期待が高まる……!

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さて、おまちかねのスコーンをいざ開封!同封のチラシを見てみると「スコーンのおいしい食べ方」が記載されていた。

①袋を少し開ける

②電子レンジで40秒~1分チン!(500wの場合)

とのこと。そしてさらにお好みでトースターで焼くと表面が”カリッ”としてよりおいしくいただける!そうだ。手順に従ってレンチンし、トースターで軽く焼き目をつける。たしかに、見た目も匂いもおいしそう!

 

ふと時間を見ると、15時を少し過ぎたばかり。紅茶を淹れて、スコーンと一緒に味わうことにする。

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今まで食べてきたスコーンは、そのままだと少しパサパサした食感のものがほとんどだった。しかし、このママノスコーンは2種類ともしっとりとした食感だったので、一口目から感動!私は1分レンチンした後に2分トーストして食べてみたけれど、外側はサクサク、中はふっくらしっとりでおいしかった!しかも、甘すぎないっていうのがいい。2種類とも生地の中にチョコチップが入っているから甘いのかなと思っていたけど、予想よりも甘さは控えめな感じだった。

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よく食べるチョコレート系のスコーンは甘い香りがダイレクトに伝わってきたが、このママノスコーンは従来のものとは違う。ふわりと鼻を抜けるチョコレートの香りは、ちょっと独特で上品な甘さを感じた。

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「チョコチップ」はベーシックな感じ。生地にたっぷりのチョコチップが入っていておいしい。「ショコラオランジュ」は生地に練りこまれた甘さ控えめのチョコレートとチョコチップ、トッピングのオレンジの甘酸っぱさの相性が抜群。

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何度も言っている通り、ママノスコーンは甘さが控えめなのでお好みでアイスクリームや生クリーム、ジャム、シロップなどを添えて味わうのもいいかも。そのままでももちろんおいしいけれど、アレンジして贅沢なおうちカフェスイーツにするのも楽しそう。これは無限の可能性が広がっている。

 

在宅仕事の合間に、最高なティータイムを過ごせるとは思わなかった。こんな「楽しみ」や「ご褒美」があるなら仕事が捗るし、ちょっとモヤっとした日も気分が晴れそう。ちなみにこのママノスコーン、冷めてもおいしかった……(個人的にはあったかいうちに食べるのが一番おいしい)。今回はおやつに食べたけれど、朝食にもいいかもしれない。ママノスコーンでモーニング、朝起きるのが楽しみになるだろうな。 

 

世の中が落ち着いたら、是非ともお店に行ってみたいなと思った「ママノチョコレート」さん。スコーンがとってもおいしかったので、別の商品も気になるところ。現在はオンラインショップで購入できるらしいので、知人にも勧めてみようかな。 

 

参考リンク

ママノスコーン公式HP

アリバチョコスコーン2種12個セット

お題「#おうち時間

小説家ではない編集者、芸術家ではないデザイナー

 

 

この記事、書き始めてからかなり時間が経っていたようで、おそらく書き始めてから半年くらいは経っていると思う…。思い出しては書き、消し、書き…こんなに経ってしまったけれど、なんだかどうしても残しておきたい気持ちがあったので、少しだけ文章を整えて残そう。

 

* * *

 

 

常々思うこと。

「編集者は小説家ではない。」

 

編集者になって早数年。私が文章を書く時によく思うのが冒頭の考えだ。

今回は編集というよりはライターやライティング寄りの話。

私が働いている会社の仕事の多くはグルメ系やおでかけ情報がほとんどを占めている。いわゆる情報誌だ。情報誌はどのジャンルにおいても、読者に情報をわかりやすく伝えられるように書くことが大切である。もちろん、正しい情報を書くのは当たり前(誤字脱字はもちろん、情報の誤りなんてもってのほか!)。情報を正しく且つ読みやすい文章にし、そこにプラスされるのが、どこか魅かれる言い回しだったり言葉だったりするのだと思う。そのプラスαがあるから読者が読みたくなるような記事になるのではないのか、と。

 

流行ワードや攻めの姿勢がうかがえるような言い回しなど…。特にタイトルやキャッチコピーは、その本あるいは特集の顔なので、引きのある言葉にしようと書き手は非常に頭を悩ませるものだと思う。

(詳しくは分からないが、広告業界においても、この手の話は理解してもらえるのではないですかね…というかクリエイティブ業界ならあるあるというか日常茶飯事か?)

(話を戻して。)もちろん、本文も読者に魅力を存分に伝えるために頭を悩ませながら書いている。私は。というかみんなそうだろう。

しかし、ここで思い出さなければいけないのは、情報誌において書き手(編集者、ライター)はあくまでも第三者目線で文章を書かなければいけないということ。ジャンルによるかもしれないが、ほとんどの情報誌は第三者目線のフラットなで文章で構成されているものがほとんどだと思う…一部を除いて(「●●してみた」といった体験系やインタビュー記事はこの類ではないが)。

 

情報誌において正確にわかりやすく物事を伝えることが第一なはずなのに、変に気合を入れ過ぎてしまうと、こねくり回したような文章にしてしまうことが私自身ままあった。そう、迷走した文章の爆誕である。まぁそうならないように、常に「事実」を「分かりやすい文章」になるようにするんですけどね。

あと、5年も同じ会社で同じような仕事をしていると後輩の原稿をチェックするなんて機会は山のようにあるわけで。やはり最初はみんな肩に力が入ったような謎の言い回しを使いたがるな~と思いながら原稿に指摘をしていた。たまに(嘘。かなりの頻度で)本当に四大卒かなと疑うレベルの内容もよくあった。全部書き直した方が早い文章もたくさんあったし、実際自分で書き直したこともたくさんあった。まぁ弊社は未経験者しか採用しない謎の会社だったのでしょうがなかったといえばそれまで…いやしょうがなくないわ。弊社に関しては追々記事を書きたいなと思っている。いずれ。近いうちに。

 

シンプルに、わかりやすく、でも、目を引くような鋭さって、本当に大切だ。

編集者やライターは小説家ではないけれど、人の心を惹きつけるための工夫は惜しんではいけないと思っている。

 

 

対して、デザインについて思うこと。

ここで私がしたい話はあくまで雑誌の誌面上のデザインの話であると前置きしておく。

 

「デザイナーは大きく分けると2種類のパターンがある」というのは弊社に長く勤めているデザイナーから聞いた言葉だが、その方曰く「アーティストタイプ」と「ビジネスマンタイプ」に分かれるそうだ。前者は感覚やセンスでデザインし、後者は分析と理屈でデザインをする。どちらもプロのデザイナーなので納期は守るが、完成に至るまで前者は自分が納得するまでこだわり、後者は妥協することを理解している…というのがその方の持論だそうだ。

周りに迷惑をかけず、きちんと利益を出せば別にどんなタイプの人間がいてもいいと私は思うが、弊社では前者の人間をことごとく悪としていたように思えるな…今になってふと考えると…。

 

正直、今考えてみても、某デザイナーの言葉だけだとどちらが良いデザイナーかは個人的に判断できない。だって、仕事である以上妥協しないで良いものを作れよと思うんだけど。

作業時間やデザイナーのレベルを考えて「妥協」するのって、プロとしてどうなんだろう。お金をもらってプロとして仕事をしているのなら、時間もレベルも考えられなければいけないと思うんだけど。当たり前なのではないのかな…。

 

もちろん、デザインにというか、文章も含め、「表現の世界」や「クリエイティブ」に100%の正解はない。けれど、限りなく100%に近いというか、人の心に響く「効果的なもの」を生み出すことは可能なはずだ。文章だったら相応しい言葉、構成、デザインだったら色やフォント、配置など…。正解に近付くための試行錯誤は必要だし、その試行錯誤を決められた時間内にやって良いものを生み出すのがクリエイティブの世界にいる人間の使命であり、プロとして当然の考えだと私は思う。

 

アーティストではないけれど、アーティストじゃないからこだわらないのはクリエイティブの世界にいるのに仕事を放棄していると思うし、妥協も必要という言葉で逃げていているだけだと思っている。理想論とか、とはいえそんなことを言っても仕事は次々と来るし…とかなんとかどこぞの弊社に言われたことがあるが、そんなの全部言い訳だ。

 

本当にクリエイティブの世界にいるなら、プロなら、お金をもらっているなら、それくらいのことは普通だし当たり前のことだと思う。

なんだか、かなりレベルが低い話だけど忘れちゃいけないなと思って加筆修正してこの文章を残しておこうと思った。かなり今更だな~と思ったけれど、忘れちゃいけない。

 

 

 

 

わたしの仕事

職業 編集者と名乗りましたが、わたしが今勤めているのは編集プロダクション(編集制作会社とも言います)というところで、業界では「編プロ」と省略して言われています。

今回は編プロについて書いていきたいと思います。

 

編プロは出版社(以下、版元)の下請けのようなもので、版元から仕事を受注して色々な雑誌や書籍の制作をしています。

企画→掲載店(店だけでなく施設、人物など様々)のリサーチ〜リストアップ→掲載の許可取り→取材(現地に赴く場合もあればメール・FAXのみの場合もあります)→原稿作成→入稿→校正(初校、再校、念校〜責了まで)→校了…と、編集者は一連の流れに関わります。

 

作業はもちろん、デザイナーや営業、校閲(内容に間違いがないか、統一が図れているかなどを確認する人達)、取材先、カメラマンやスタイリスト(外部にお願いする場合もあれば自社で担当する場合もあります)、版元の編集担当など様々な人達と関わり、スケジュールを管理しながら校了まで進めます。

中にはライティングのみ(取材先への掲載の許可取りや記事確認も版元が担当します。こちらはあくまでも原稿を作成するのみです)の仕事もあれば上記のような長い一連の流れの中で外部に頼らず自ら撮影・取材をする場合も私の勤めている会社ではあります。

 

仕事自体、一冊丸々の時もあればページ単位での受注もあり、掲載件数も一冊300件くらいの時もあれば数ページで100件以下の場合もあり、仕事によりけりなのです。

同業者の方でなくても察しはつくと思いますが、かなりの激務です。環境は会社によりけりですが私が働いている会社は少なくとも基本的に暇だと感じる時は一年でほとんどありません。ありがたいことなのかもしれません。安定して仕事ができる会社に感謝しつつフリーの方々に敬意を持っています。

はじまり

ブログ、はじめます。

そんな軽いノリではじめました。

書き手こと「わたし」は20代の編集者です。

文字を書く仕事に就いて5年半が過ぎようとしている中で、ふと思い立ちはじめてみたブログです。更新日時も決めていなければノルマも課さない、はじめた今日と同じスタンスで、ふと思い立ったら文字に起こそうと思っています。